Philippe Sollers

フィリップ・ソレルス

Sollers

世紀の傑作『夜の果ての旅』で一躍脚光を浴び、反ユダヤ主義によって「呪われた作家」となったセリーヌ。

世紀の傑作『夜の果ての旅』で左右両陣営から一躍脚光を浴びたセリーヌは、その後の反ユダヤ主義的政治パンフレによって「呪われた作家」となった。『テル・ケル』誌の前衛的な作家であり今やフランス文学界に君臨するソレルスは、最も早い時期からのセリーヌの読者であり、最後までセリーヌ散文の「小さな音楽」の逆説を擁護し続ける。彼の手際をご覧あれ。

 

 

Sollers

ソレルスによってフランス語の散文はふたたび伝統の魔力を回復した。「ぼくは言葉だったら何でもできる」。天使の純粋と悪魔の巧知のみごとな結合からなる彼の言葉は地獄の底から天国の頂きにいたるまで意識のすべての領域を踏破してみせる。(中沢新一)

 

 

Sollers

本書は、70におよぶ彼の傑作の数々を引用しながら、ピカソとキュビスム、ピカソと女たち、ピカソと彼の時代の大変動の歴史、ピカソと、あらゆる形の絵画を千里眼的に見なおす彼の任侠騎士物語的な痛快無比の筆の叙事詩を語る。

ピカソは既成の表現を根こそぎ覆した革命家であり、それが必然的に軋轢を引き起こした。「セルクル・ダール」社によって保存された貴重な図版の中から選別した70におよぶピカソの傑作の数々を引用しながら、真の姿を語る。

 
 

 

 

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